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ミラノサローネ
http://www.tumartini.com/companion/5
イタリアで開く世界最大規模の家具見本市「ミラノ・サローネ」が、今年は16~21日にあった。今回はミラノ・コレクションを運営するファッションデザイナー協会が協力し、ファッションブランドの参加が大幅に増えた。また、日本の家具メーカー6社を集めた「日本展」が初めて出展し、和と洋を融合させた新作を紹介した。
ジョルジオ・アルマーニの「アルマーニ・カーザ」
ミッソーニ
モスキーノ
リッツウェル
ミラノ・サローネの会場から
「デザインの祭典」とも呼ばれ、約2千の企業が出展し、のべ27万人(07年)を集める。ミラノに隣接する街の主会場には各国の家具が展示され、他に市内各所でキッチンやトイレ用品、若手デザイナーの生活関連商品の新作展がある。
一般の人も入場できるので、この時期の若いミラネーゼの間では「サローネに行った?」があいさつ代わりになるほど。現地のインテリア誌「インテルニ」編集長のジルダ・ボイヤルディさんは「有名家具メーカーだけでなく、新進企業や他分野の家電やアート、モード界の出展が増えて、活気づいている」と語る。
今回のファッションブランドの出展も注目を集めた。各ブランドは服のトレンドを反映し、自然志向やリラックス感をモダンに表現した作品を発表した。
8回目の参加になるジョルジオ・アルマーニは、いつもより気楽で開放感あるリビングスペースを演出した。イメージは倉庫や屋根裏を改造したロフト。背の低い家具を増やし、素朴な自然素材と漆のように光沢のある素材を対比させた。30年代調の流れるフォルムが優雅だ。
会場に姿を見せたアルマーニは「自然で自由な感覚のロフトは現代のユートピアを思わせる。住む人が自由に組み合わせることができる家具にしたかった」と話した。
柄物が得意のミッソーニは植物園や庭園をヒントに、鮮やかな花柄プリントのソファなどを並べた。モスキーノは半分に切ったイスやテーブルを鏡に映し、だまし絵風に見せるユニークな演出。ボッテガ・ヴェネタは、レザーの家具が得意なポルトローナ・フラウと共同制作したイスや、ベルリン王立磁器製陶所KPMと組んだ手作りの食器を発表した。
今回から参加したアンリークイールは、ラクダの革をパッチワークしたイスで遊牧民風のゆったりとした雰囲気を演出。やはり初参加のディーゼルは、一見ソファに見えるプリントを施した、イスのカバーを披露した。ヴェルサーチは期間中、ホームコレクションの専門店を市内に開店した。
経済産業省が支援した6社合同の「日本展」など、参加数が増えた日本勢のデザイン力も注目された。「日本展」参加のある企業には、カリブ海のリゾートホテルから見積もりの注文があったという。
愛知県東浦町のカリモク家具の出品作は、木のぬくもりとアルミ素材の無機質な感覚のバランスが際だった。福岡市のリッツウェルは、緩やかな曲線を描く木のテーブルやイスが美しい。福岡県大川市の添島勲商店は、イグサを使ったイスが話題になった。
視察に来た甘利経産相は「日本の家具は質とデザイン力は高く、国内販売額もイタリアとほぼ同等。だがイタリアは生産量の約5割を輸出しているのに、日本は数%ほど。2~3割まで引き上げたい」と語った。アジアなどから安価な家具が輸入され、国内の家具産業が危機にある中、今回のような試みは注目される。
学生時代イタリアで過ごした私としては、VIAモンテナポレオーネから一本脇道に入ったインテリアショップ巡りが一番の楽しみでした。
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